○稽古の特徴

◆まず正しい姿勢を学びます

エネルギーは、脊柱を介して全身に渡ります。例えば脳は、脊柱を上昇し、延髄で拡散されたエネルギーによって活性化します。背筋が曲がっていると、このエネルギーがスムーズに流れ無い為、判断力・記憶力が鈍ります。姿勢を正し、脳を活性化することは、学業の時期を含め、その後年令を重ねていく上でとても重要な事なことなのです。

さらに大成館合氣道では、上記を踏まえ、その上で動作と呼吸の関係を理解し、理に適った無理のない身体の使い方を体得します。これらにより、身体の健康は保たれ、さらに身体の安定が心の安定へと繋がります。この「不動心不導体」の状態こそ、道徳に伴った生活を営む上での根幹であり、またその落ち着いた精神は、受験や人前に立つ時などにも大いに役立つでしょう。

◆相手の立場になります

自身が精神的安定を得ますと、物事を相手の立場で考える余裕が生まれます。自己中心的な心で合氣道の技を行いますと、相手の心を無視して、相手を痛めつけて無理に投げようとしてしまうものです。そうすると必ず相手の心は反発し、合氣道の技は利きません。日常生活でも、自己中心的な心の人が人を動かすことはできないものです。

◆護身術が身につきます

合氣道は自分の身を守る護身術として有名で、力を必要としないので女性にも実用的です。当館ではある程度実践に即した稽古を実施しております。

○活動趣旨

合氣道は品を重んじる武道です。それは、相手の攻撃の力を氣の流れに受け流すことで自身の身も心も乱さず、まさに凛として相手の矛を収めさせる武道です。また、合氣道には攻撃する技がありませんので、強くなったからといって他人に対し高圧的になる事はありません。

このように合氣道は、品位を重んじ、他者の氣を尊重して気配りが出来る人格を育むことで、学校や職場や家庭で人間関係を円滑にするなど、生活のあらゆるシーンで活かされることを目的として指導しています。